「スロースリップ」東北沖で拡大か 岩手沖M7.2地震との関連を専門家が分析

2026年6月25日に岩手県沖で発生したマグニチュード7.2の地震をめぐり、地震が起きる前から「スロースリップ」と呼ばれる現象が活発だったとみられることが専門家の分析でわかりました。地震への備えを改めて考えるうえで重要なニュースです。

そもそも「スロースリップ」とは

スロースリップとは、プレート(地球の表面を覆う巨大な岩盤)の境界がゆっくりとずれ動く現象のことです。

通常の地震は、プレートの境界にたまったひずみが一気に解放され、強い揺れを引き起こします。一方、スロースリップは同じようにプレートがずれ動くものの、その動きが非常にゆっくりであるため、私たちが揺れとして感じることはほとんどありません。

こうしたゆっくりした動きは、専門的な観測機器によって初めてとらえられるもので、近年、地震の発生との関係が注目されています。

今回の分析でわかったこと

NHKの報道によると、専門家が2026年6月25日に岩手県沖で発生したマグニチュード7.2の地震を分析したところ、地震が起きる前からプレート境界でスロースリップが活発に起きていたとみられることがわかりました。

専門家は、このスロースリップが今回の地震を引き起こした可能性があると指摘しています。

さらに、活発なスロースリップが起きている領域が、東北の沖合で広がっているおそれがあるとされています。こうした状況を踏まえ、専門家は地震への備えを続けるよう呼びかけています。

なお、スロースリップと地震の関係については研究が進められている段階であり、必ずしも地震の発生を予測できるわけではない点には注意が必要です。今回の指摘も、あくまで発生後の分析に基づくものであると伝えられています。

私たちにできる備え

地震はいつ起きるか正確に予測することが難しいとされています。だからこそ、日ごろからの備えが大切だと考えられています。

一般的に呼びかけられている備えとしては、次のようなものがあります。

  • 家具の固定や落下物対策をしておく
  • 非常用の water・食料・懐中電灯などを準備しておく
  • 家族との連絡方法や避難場所を確認しておく

今回のように、専門家が改めて備えを呼びかけている状況では、こうした基本的な対策を見直すよいきっかけになりそうです。

まとめ

2026年6月25日に岩手県沖で発生したマグニチュード7.2の地震について、地震前からスロースリップが活発だったとみられることが専門家の分析でわかりました。活発な領域が東北沖で広がっているおそれがあるとされ、備えの継続が呼びかけられています。過度に不安になる必要はありませんが、日ごろの備えを確認しておくことが、いざというときの安心につながりそうです。