半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(HD)が7月31日、2027年3月期第1四半期(2026年4月〜6月)の連結決算を発表した。AIサーバ向けのNAND型フラッシュメモリー需要拡大が業績を大きく押し上げた形だ。
30秒でわかるポイント
- 売上収益は1兆7671億1700万円で前年同期比415.5%増
- 営業利益は1兆2700億1700万円で前年同期比2728.6%増
- 純利益は8421億6500万円で前年同期比4506.6%増
大幅増収増益の中身
キオクシアHDが7月31日に公開した決算資料によると、2026年4月1日から6月30日までの第1四半期は、売上収益・営業利益・純利益のいずれも前年同期から大幅に伸びた。
具体的な数値は以下の通り。
- 売上収益:1兆7671億1700万円(前年同期比415.5%増)
- 営業利益:1兆2700億1700万円(同2728.6%増)
- 純利益:8421億6500万円(同4506.6%増)
前年同期と比べて数十倍規模の伸びとなっており、同社の四半期決算としては異例の規模感といえる。
業績けん引の背景
今回の増収増益の主な要因として、概要ではAIサーバを巡るNAND需要の拡大が挙げられている。
NAND型フラッシュメモリーは、スマートフォンやパソコンだけでなく、AI処理を担うサーバ機器にも搭載される記憶装置(データを保存する部品)だ。AI関連の投資が世界的に活発化する中、こうした需要の広がりが同社の売上・利益を押し上げたとみられる。
株式分割・自社株買いも発表
キオクシアHDは今回の決算にあわせて、株式分割と自社株買いを実施することも明らかにした。
株式分割は1株あたりの価格を下げることで投資家が購入しやすくする施策であり、自社株買いは企業が自社の株式を市場から買い戻す取り組みだ。いずれも株主還元や株式の流動性向上を意図した動きとみられるが、具体的な分割比率や買い戻し規模については、今回の概要情報からは明らかになっていない。
まとめ
キオクシアHDの2027年3月期第1四半期決算は、売上収益・営業利益・純利益のすべてで大幅な伸びを記録し、AI関連需要の高まりが半導体メモリー業界に与える影響の大きさを示す結果となった。あわせて発表された株式分割や自社株買いも、今後の投資家動向に注目が集まる材料といえる。今回の決算はあくまで第1四半期分であり、通期の業績動向については今後の発表を待つ必要がある。
出典: ITmedia NEWS