サウナ週4回で認知症リスク66%減? フィンランド研究が示す健康効果とは

7月19日、フィンランドの東フィンランド大学などに所属する研究者らが2016年に発表した論文が改めて紹介された。約20年間にわたる大規模な追跡調査から、サウナに頻繁に入る習慣が認知症やアルツハイマー病のリスク低下と関連している可能性が示されたという内容だ。日常的に親しむ人も多いサウナと健康との関係を探る研究として注目される。

どんな研究が行われたのか

論文のタイトルは「Sauna bathing is inversely associated with dementia and Alzheimer’s disease in middle-aged Finnish men(サウナ入浴は中年フィンランド人男性における認知症およびアルツハイマー病と逆相関する)」というもの。東フィンランド大学などの研究者らが2016年に発表した。

対象となったのは、2000人以上の中年男性。フィンランドで約20年間という長期にわたって追跡調査が行われた。サウナに入る頻度と、その後の認知症やアルツハイマー病の発症状況との関連が分析されたとされる。

「週4回で66%減」という数字の意味

タイトルにある「認知症リスク66%減」という数値は、サウナに頻繁に入る習慣を持つ人のグループで、認知症の発症リスクが低い傾向がみられたことを示すものとされる。週に入る回数が多いほど、リスクが低くなる関連が確認されたと伝えられている。

ただし、ここで注意したいのは「関連(相関)」と「因果関係」は必ずしも同じではないという点だ。この種の観察研究は、「サウナに入る習慣がある人ほど認知症になりにくい傾向があった」ことを示すものであり、「サウナに入れば必ず認知症を防げる」と断定できるわけではない。

サウナに頻繁に入れる人は、そもそも健康状態や生活習慣、経済的な余裕などが良好である可能性もある。こうした背景要因が結果に影響している可能性は、研究を読み解くうえで考慮すべき点だとみられる。

研究をどう受け止めるべきか

健康に関する研究報告は、一つの結果だけで結論づけず、複数の視点から慎重に見ることが求められる。今回の研究は特定の国・性別・年代(フィンランドの中年男性)を対象としたものであり、他の集団に同じ結果が当てはまるとは限らない。

また、サウナは体調や持病によっては負担となる場合もある。健康効果を期待して利用する際は、自身の体調と相談することが大切だといえる。

一方で、こうした大規模かつ長期の追跡調査は、生活習慣と健康の関係を探るうえで貴重なデータとされる。今後さらに研究が重ねられることで、より確かな知見につながることが期待される。

まとめ

7月19日に紹介されたこの研究は、フィンランドで約20年間、中年男性2000人以上を追跡し、サウナに頻繁に入る習慣と認知症リスク低下との関連を示したものだ。ただしこれは相関を示す研究であり、因果関係が確定したわけではない点に留意が必要だ。話のネタとして知っておくと同時に、健康情報は複数の視点から冷静に受け止めたい。