8月2日、プレジデントオンラインは、40年間の医師生活で2500人を看取った長尾和宏さんの見解として、歯周病予防における歯ブラシ選びの重要性を伝えた。多くの人が何気なく使っているホテル備え付けの歯ブラシが、実は歯ぐきを傷つけるリスクにつながる可能性があるという指摘であり、日常の口腔ケアを見直すきっかけになる内容だ。
30秒でわかるポイント
- 長尾和宏さんは、ホテルに置かれがちな「かため」の歯ブラシが歯ぐきを傷つける恐れがあると指摘
- 歯ぐきが傷つくと歯肉退縮(歯ぐきが下がること)が進み、歯周病のリスクが高まるとされる
- 正しい口腔ケアには2つの要素があり、歯周病だけでなく肺炎の予防にもつながるという
ホテルの歯ブラシが「かため」である理由
出張や旅行でホテルに宿泊した際、備え付けの歯ブラシを使う人は少なくない。
長尾さんによると、こうした歯ブラシは多くの人に対応できるよう、汎用性を重視した「かため」の毛が使われている傾向があるという。
かための毛は汚れを落としやすいイメージがあるが、力を入れて磨くと歯ぐきを傷つけてしまう可能性があると説明されている。
歯周病と歯肉退縮の関係
歯ぐきが傷つくと、歯肉退縮という状態が進みやすくなる。
これは歯を支える歯ぐきが下がってしまう現象で、歯の根元が露出しやすくなる。
長尾さんは、この状態が続くと歯周病の進行につながりやすいと指摘しており、日々の歯磨きの力加減や道具選びが重要になるとしている。
歯周病が招く「肺炎」リスク
長尾さんの見解では、歯周病は口の中だけの問題にとどまらないという。
口腔内の細菌が唾液とともに気管に入り込むことで、高齢者を中心に肺炎を引き起こすリスクが指摘されている。
- 歯周病の進行
- 口腔内細菌の増加
- 誤嚥(ごえん)による肺炎リスクの上昇
こうした流れが、長年多くの患者を診てきた長尾さんの経験に基づいて説明されている。
正しい口腔ケアの2つの要素とは
長尾さんは、歯周病や肺炎のリスクを遠ざけるために「正しい口腔ケア」には2つの要素があると述べている。
具体的な内容として、歯ブラシの硬さの選び方と、磨き方や力加減への意識が挙げられている。
自分に合った歯ブラシを選び、無理な力を入れずに磨くことが、歯ぐきを守ることにつながるとされる。
ホテルなど普段と異なる環境で歯ブラシを使う際も、こうした点を意識することが望ましいという見解が示されている。
まとめ
今回のニュースは、医師の長尾和宏さんの経験に基づき、歯ブラシの硬さが歯周病や肺炎のリスクに関わる可能性を指摘したものだ。特にホテルなど普段と違う環境で使う歯ブラシについて、硬さや磨き方を意識することの大切さが伝えられている。日常の何気ない習慣を見直す機会として、参考にしてみるとよいだろう。
出典: プレジデントオンライン