8月22日、イギリスで大気汚染規制が導入された地域に住む幼い子どもたちの肺が、想定より早く回復し成長し始めたとする研究結果が明らかになった。呼吸器の健康に関わる政策効果を示すデータとして注目される。
30秒でわかるポイント
- ロンドンでは2019年、サディク・カーン市長のもとで「超低排出ゾーン(ULEZ)」が導入された
- 規制導入地域に住む幼い子どもの肺機能が、研究チームの予想を上回るスピードで回復・成長
- 大気汚染対策と健康影響の関係を示す事例として報告されている
ULEZとはどんな制度か
ULEZ(超低排出ゾーン)は、排出ガス基準を満たさない車両がロンドン中心部を走行する際に課金される仕組みである。
2019年にサディク・カーン市長のもとで導入され、対象エリアの大気汚染を減らすことを目的としている。
子どもの肺機能に見られた変化
今回の研究では、規制対象地域に住む幼い子どもたちの肺機能について調査が行われた。
その結果、子どもたちの肺が驚くほど早く回復し、成長し始めている様子が確認されたという。
研究チーム自身もこの回復の速さに驚いたと伝えられている。
なぜこの結果が注目されるのか
大気汚染は呼吸器の発達に影響を与える要因の一つとされてきた。
今回のようにデータで肺機能の変化が示されたことは、大気汚染対策の効果を具体的に示す材料になる。
- 対象:ロンドンの規制導入地域に住む幼い子ども
- 対策:超低排出ゾーン(ULEZ)による車両規制
- 結果:肺機能の回復・成長スピードが想定を上回る
ただし、この結果がロンドン全域や他都市にどこまで当てはまるかについては、今回の概要だけでは判断できず、今後の追加的な検証が必要とみられる。
大気汚染対策をめぐる受け止め方
大気汚染規制については、健康面でのメリットを評価する声がある一方、車両利用者への課金負担を懸念する立場も存在する。
今回の研究結果は健康面での効果を示すデータの一つだが、政策の是非については依然として多様な意見があることに留意したい。
まとめ
8月22日に伝えられた研究では、ロンドンの超低排出ゾーン導入地域に住む幼い子どもたちの肺機能が、予想以上の速さで回復・成長していることが示された。大気汚染対策と子どもの健康の関係を裏付ける事例として注目されるが、効果の範囲や今後の展開については引き続き情報を追う必要がある。
出典: BBC News Japan