7月14日に開催された「SoftBank World 2026」の特別講演で、ソフトバンクグループの孫正義氏が「人間が頂点の生命体の時代は終わる」と語った。AI(人工知能)が急速に進化するなか、人類がどう向き合うべきかを示す内容として注目を集めている。テクノロジーの未来を考えるうえで押さえておきたいテーマだ。
孫正義氏が示した2040年の未来像
孫氏が7月14日の講演で語ったのは、2040年に「AIエージェントが100兆個に達する」という未来像だ。AIエージェントとは、人間の指示を受けて自律的に作業をこなすソフトウェアを指す。膨大な数のAIが社会のあらゆる場面で活動する時代が来るという見通しである。
そのうえで孫氏は「人間が頂点の生命体の時代は終わる」と述べた。知能の面でAIが人間を上回る局面が訪れるという認識を示したものとみられる。
「スーパーヒューマン化」という考え方
こうした変化のなかで、孫氏が人類に残された道として挙げたのが「スーパーヒューマン」になることだ。講演では、人間がAIと結びつくことで能力を拡張していく方向性が語られた。
具体的にどのような技術や仕組みを想定しているのかについて、今回の講演内容として伝えられている範囲では詳細は限られている。ただ、AIを人間の敵や代替物としてではなく、人間の能力を高めるパートナーとして位置づける発想が根底にあると受け取れる。
さまざまな受け止め方
AIの進化が人間社会に与える影響については、専門家や有識者の間でも見方が分かれている。
一方には、AIが人間の仕事や役割を大きく変え、新たな可能性を広げるという期待がある。他方には、雇用への影響や技術の安全性、AIをどう管理するかといった課題を重視する慎重な見方もある。
孫氏の「スーパーヒューマン化」という提言も、こうした議論の一つの視点として位置づけられる。人間とAIの関係をどう設計していくかは、今後さまざまな立場から検討が続くテーマだといえる。
まとめ
7月14日の「SoftBank World 2026」特別講演で、孫正義氏は2040年にAIエージェントが100兆個に達し、「人間が頂点の時代は終わる」と語った。そのうえで人類の進む道として「スーパーヒューマン化」を挙げている。
AIの未来をめぐっては期待と課題の両面から多様な見方があり、今回の発言もその議論を考えるきっかけの一つとなりそうだ。技術と人間の関わり方は、これからますます身近な話題になっていくだろう。