法務省は8月21日、米Netflixの恋愛リアリティーショー「ラヴ上等シーズン2」と「更生保護」の取り組みを絡めたタイアップ企画を中止すると発表した。行政と動画配信サービスの連携企画が、批判を受けて撤回に至った事例として注目される。
30秒でわかるポイント
- 法務省がNetflixの恋愛リアリティーショー「ラヴ上等シーズン2」との更生保護タイアップを中止
- 犯罪被害者に不快感を与えかねないとの批判が多く寄せられたことが理由
- 法務省は「当初の意図を全うすることが難しい」とコメント
タイアップ中止の経緯
8月21日、法務省は米Netflixの恋愛リアリティーショー「ラヴ上等シーズン2」と、更生保護の取り組みを結びつけたタイアップ企画を取りやめると発表した。
更生保護とは、罪を犯した人が社会に戻った後、再び罪を犯さないよう支援する仕組みのことを指す。法務省はこの取り組みを広く知ってもらう狙いで、恋愛リアリティーショーとの連携を企画していたとみられる。
中止に至った理由
法務省によると、今回のタイアップを巡っては、犯罪被害者に不快感や割り切れない思いを抱かせるのではないかといった批判が多く寄せられたという。
こうした声を受け、法務省は企画の継続を見送る判断をした。発表では「当初の意図を全うすることが難しい」とコメントしている。
タイアップ企画が抱えていた課題
恋愛リアリティーショーというエンターテインメント性の高いコンテンツと、更生保護という社会的に重いテーマを組み合わせる手法には、当初から難しさがあったと考えられる。
犯罪被害者や遺族の立場からすれば、加害者の更生を扱う企画が娯楽番組と結びつくことに違和感を覚える人がいたことは想像に難くない。
一方で、若い世代に更生保護の存在を知ってもらうためには、人気コンテンツとの連携が有効だという考え方もあり得る。行政の広報活動としての効果と、当事者への配慮のバランスをどう取るかが今後の課題として残る。
まとめ
今回の一件は、行政機関が話題性のあるエンターテインメントコンテンツと連携して社会的なメッセージを発信しようとした際に、想定していなかった受け止め方をされる可能性があることを示した。法務省は今後、更生保護の周知方法について改めて検討することになるとみられる。行政広報のあり方について、幅広い立場からの意見が引き続き求められそうだ。
出典: ITmedia NEWS