親のスマホ使用と子どもの愛着関係、研究が示す意外な関連とは

7月11日、テクノロジー系メディアのGigazineが、親のデバイス使用と子どもの親への愛着傾向の関連についての研究結果を報じました。子どものスマホ使用が話題になることは多いものの、「親の側のスマホ使用」が親子関係にどう影響するかを扱った点が注目されます。

どんな研究なのか

報道によると、研究を行ったのはNewport Healthcareのドン・グラント氏らのチームです。これまでスマートフォンやタブレットの普及に伴い、「子ども自身のデバイス使用」が心身に与える影響については多くの研究が行われてきました。

一方で、親自身がデバイスに気を取られること(いわゆる「ながらスマホ」的な状態)が、親子関係にどう影響するのかについては十分に分かっていなかったとされています。今回の研究は、この見過ごされがちだったテーマに焦点を当てたものです。

研究が指摘したポイント

グラント氏らは、親のデバイス使用と、青年期(思春期前後)の子どもが親との間で示す愛着傾向との関連について報告しています。

報じられた内容によれば、親が「スマホに気を取られている」と子どもが感じているほど、その子どもは親との愛着関係が不安定になる傾向がみられたとされています。「愛着関係」とは、子どもが親などの身近な養育者に対して抱く心理的な結びつきのことを指します。この結びつきが安定しているかどうかは、子どもの情緒の発達に関わると一般的に考えられています。

なお、今回の元記事で示されているのは「関連(傾向)」であり、親のスマホ使用が直接的な原因であると断定するものではない点には注意が必要です。相関関係と因果関係は必ずしも一致しないため、こうした研究結果の解釈には慎重さが求められます。

なぜこの話題が注目されるのか

スマートフォンは今や生活の一部となっており、子育て世代の親にとっても例外ではありません。連絡・仕事・情報収集など、スマホを使う場面は多岐にわたります。

そのため、この研究は「子どものスマホ利用を制限すべきか」という従来の議論だけでなく、「親自身の使い方」にも目を向ける視点を提供している点で、幅広い読者にとって身近なテーマといえます。ただし、家庭ごとに事情は異なり、どのような向き合い方が望ましいかについては一律の答えがあるわけではありません。

まとめ

  • 7月11日、Gigazineが親のデバイス使用と子どもの愛着傾向の関連を扱った研究を報じた
  • 研究はNewport Healthcareのドン・グラント氏らによるもの
  • 親が「スマホに気を取られている」と子どもが感じるほど、親との愛着関係が不安定になる傾向がみられたとされる
  • ただし報じられているのは「関連」であり、因果関係を断定するものではない

親子ともにスマホと付き合う時代だからこそ、こうした研究結果は「自分の使い方を振り返るきっかけ」として受け止めることができそうです。