運動は週1回でも週3回と同じ効果?香港大学の研究が示す体脂肪減少のメカニズム

2026年8月4日、香港大学のパルコ・シウ氏らの研究チームが、運動の頻度と体脂肪減少の関係について調査した結果を発表した。忙しくて運動時間を確保しづらい人にとって、まとめて運動する方法が有効かどうかを知る手がかりになる内容だ。

30秒でわかるポイント

  • 香港大学の研究チームが週75分の早歩きによる高強度インターバルトレーニング(HIIT)を対象に調査
  • 週1回にまとめる場合と週3回に分ける場合で体脂肪の減少量を比較
  • 両者の間に大きな差は見られなかったと報告されている

どんな研究が行われたのか

香港大学のパルコ・シウ氏らの研究チームは、週75分の早歩きによるHIITを実施する際、その時間を1回にまとめるか、3回に分けるかで効果に違いが出るのかを検証した。

HIITとは、強い負荷の運動と休憩を交互に繰り返すトレーニング方法のことで、短時間でも高い運動効果が期待できるとされる手法だ。今回の研究では、この時間配分の違いに注目した。

週1回でも週3回とほぼ同じ効果

研究チームの報告によると、週75分を1回にまとめて行った場合と、3回に分けて行った場合とで、体脂肪の減少量にほとんど差がなかったとされている。

これは、運動時間の合計が同じであれば、頻度を細かく分けなくても一定の効果が得られる可能性を示す結果と言える。ただし、体脂肪減少以外の健康効果(心肺機能や血圧など)については、この報告の範囲では明らかにされていない。

忙しい人にとっての意味

仕事や家事で毎日のように運動時間を確保するのが難しい人は少なくない。

今回の研究結果は、次のような人にとって参考になる可能性がある。

  • 平日は時間が取れず、休日にまとめて運動したい人
  • 週に何度もジムに通うのが難しい社会人
  • 運動の習慣化を目指しているが継続が苦手な人

ただし、まとめて運動する方法が全ての人に適しているとは限らず、体への負担や個人の体力差によって向き不向きがあるとみられる。運動習慣を変える際は、無理のない範囲で取り入れることが望ましいだろう。

まとめ

香港大学の研究チームによる今回の報告は、運動を週1回にまとめても週3回に分けた場合とほぼ同様の体脂肪減少効果が得られる可能性を示した。時間の確保が難しい人にとっては、運動習慣を続けやすくする一つの選択肢になりそうだ。とはいえ、体脂肪以外の健康指標への影響は今回の情報だけでは判断できないため、今後の追加研究の動向にも注目したい。

出典: Gigazine