8月7日、プレジデントオンラインは、広告業界最大手「電通」の社員心得として知られる「鬼十則」について、書籍『ルポ 電通「日本最大のタブー」決壊の深層』(清談社Publico)の内容を紹介する記事を公開した。かつて社員手帳に載っていたこの言葉が今どう扱われているかが、働き方をめぐる話題として注目されている。
30秒でわかるポイント
- 電通の「鬼十則」は昭和期に作られた社員の行動指針
- 「殺されても放すな、目的完遂までは」など強い表現が含まれる
- 現在は電通の手帳から鬼十則が消えているとされる
鬼十則とは何か
「鬼十則」は、広告業界最大手である電通の社員向けに作られたとされる十カ条の心得だ。
仕事への姿勢を示す言葉として、社内で長く語り継がれてきたとされる。
記事で紹介された一節には「殺されても放すな、目的完遂までは」という表現があり、任された仕事を最後までやり遂げる姿勢を強く求める内容になっている。
なぜ「壮絶」と評されるのか
この一節に代表されるように、鬼十則は精神論的な要素が強く、現代の労働観からすると過激に映る表現が含まれている。
書籍『ルポ 電通「日本最大のタブー」決壊の深層』では、こうした鬼十則の全文が取り上げられ、電通という組織の内側を描く材料の一つとして扱われているとみられる。
手帳から消えた背景
タイトルにあるとおり、鬼十則はかつて電通の社員手帳に記載されていたが、現在は手帳から削除されているとされる。
この点について、記事内で具体的な削除の経緯や時期までは明らかにされておらず、詳細は書籍側の記述に委ねられているとみられる。
受け止め方は分かれる
鬼十則のような精神論的な社員心得については、受け止め方が分かれるテーマだ。
- 高度経済成長期の日本企業を支えた気概の象徴として捉える見方
- 長時間労働や過度な自己犠牲を助長しかねない表現として懸念する見方
いずれの立場も存在し、働き方や企業文化のあり方を考える上で、どちらか一方が正しいと断定できるものではない。
読者それぞれが自身の職場環境や時代背景と照らし合わせながら、鬼十則という言葉をどう受け止めるかを考える材料になりそうだ。
まとめ
電通の「鬼十則」は、昭和期に作られた社員心得として長く語られてきたが、現在は社員手帳から姿を消しているとされる。「殺されても放すな」という強い表現は、精神論としての評価と、労働環境への懸念という両方の受け止め方が存在する。書籍を通じて、こうした企業文化の変遷が改めて注目されている。
出典: プレジデントオンライン