シャオミ・ファーウェイがEV参入、スマホ・家電・車をつなぐ巨大エコシステムとは

7月15日、中国発のスマートフォンメーカーであるシャオミとファーウェイが、独自OSとエコシステムを武器にEV(電気自動車)市場へ本格参入していると報じられました。スマホや家電、IoT機器から車までをシームレスにつなぐ動きは、従来の自動車業界とは異なる新たな競争軸として注目されています。

何が起きているのか

報道によると、世界スマホ市場で3位に位置するシャオミと、同じく中国のファーウェイが、EV事業を軸に事業領域を拡大しているとされています。両社に共通するのは、自社製品を独自のOS(基本ソフト)とエコシステム(複数の製品やサービスが連携する仕組み)でつなぐ戦略です。

これまでスマートフォンや家電で培ってきた「機器同士を連携させる技術」を、自動車にも応用しようとしている点が特徴です。スマホで操作していた設定や情報が、そのまま車のなかでも引き継がれる――そうした体験を実現しようとする動きとみられます。

「つながる」ことが競争軸になる背景

従来、自動車の競争力はエンジン性能や走行性能、車体の完成度などが中心でした。しかしEV化が進むにつれ、車は「走る電子機器」としての側面を強めています。

こうした変化のなかで、シャオミやファーウェイのようにスマホや家電で多くのユーザーを抱える企業は、既存の製品群と車を連携させることで独自の価値を打ち出そうとしています。家のなかの家電、手元のスマホ、そして移動する車が同じシステムでつながれば、ユーザーにとっての利便性が高まる可能性があるためです。

一方で、こうした戦略には賛否両論があります。利便性が向上するとの見方がある一方、特定企業のエコシステムに利用者が囲い込まれることへの懸念や、データの扱い、既存の自動車メーカーとの競争環境への影響を指摘する声もあると考えられます。

自動車業界への影響

スマホや家電を起点とする企業のEV参入は、自動車業界の競争構造そのものを変える可能性があります。車単体の性能だけでなく、「どのエコシステムに属しているか」がユーザーの選択基準になる場面も出てくるとみられます。

ただし、これらの動きが最終的にどこまで市場に浸透するかは、今後の各社の展開や各国の規制、消費者の受け止め方によって左右されると考えられます。現時点で結果を断定できる段階ではありません。

まとめ

7月15日の報道によれば、シャオミとファーウェイが独自OSとエコシステムを武器にEV市場へ本格参入し、スマホ・家電・車をつなぐ新たな競争軸を生み出しています。車が「走る電子機器」へと変わるなかで、機器連携そのものが競争力になりつつある点は、テクノロジーと自動車の両業界を理解するうえで押さえておきたいポイントです。利便性と囲い込みの両面があるこの動きが今後どう展開するか、引き続き注目されます。