スーパーの「生成AIポップ」がXで物議 賛否分かれる派手なデザインの是非

7月24日、スーパーの青果売り場に並んだ生成AIで作成されたとみられる派手な商品ポップが、SNS「X」で物議を醸していると伝えられた。デザインの是非をめぐって意見が分かれており、生成AIが日常の販促現場にどう浸透していくかを考えるうえで注目されるニュースだ。

何が話題になったのか

報道によると、話題になったのは、あるスーパーの青果売り場に並べられた商品ポップだ。吸血鬼や戦国武将を描いた派手なデザインが特徴で、生成AI(文章や画像などを自動でつくり出す人工知能)を使って作られたとみられている。

X上では、こうした装飾の多いポップに対して「見づらい」といった声が相次いだと伝えられている。商品情報を伝えることが本来の目的であるポップに、凝ったイラストや装飾が加わることで、肝心の情報が伝わりにくくなっているのではないか、という指摘が背景にあるとみられる。

「看板王」きぬた歯科院長は「アリ」と評価

一方で、看板広告で知られるきぬた歯科の院長・きぬた泰和氏は、このポップについて「これはアリ」と評価していると報じられた。

きぬた氏は、屋外看板を数多く展開する広告手法で知られる人物だ。今回のポップに対して肯定的な見解を示した理由については、報道の範囲では詳細に触れられていないが、目立つこと・記憶に残ることを重視する広告の観点からの評価とみられる。

このように、同じデザインでも「見づらい」という受け手側の視点と、「印象に残る」という広告の効果を重視する視点とで、評価が分かれている点が今回の話題の特徴といえる。

生成AIと販促現場をめぐる論点

今回の一件は、生成AIが小売の現場にまで広がり始めていることを示す事例といえる。生成AIを使えば、専門のデザイナーに依頼しなくても、短時間で凝ったビジュアルを作成できるようになりつつある。

一方で、販促物としての本来の目的は「商品の情報を分かりやすく伝えること」にある。デザインの派手さと情報の伝わりやすさのバランスをどう取るかは、生成AIの活用が広がるほど問われていく論点になるとみられる。

「見た目のインパクトを重視する立場」と「情報の見やすさを優先する立場」は、どちらか一方が正しいと断じられるものではなく、目的や売り場の状況によって最適解は変わるといえるだろう。

まとめ

7月24日、スーパーの青果売り場に並んだ生成AIによるとみられる派手な商品ポップが、Xで賛否を呼んだ。「見づらい」との声がある一方、看板広告で知られるきぬた歯科の院長は「アリ」と評価するなど、受け止めは分かれている。生成AIが日常の販促にまで浸透するなかで、デザインの魅力と情報の伝わりやすさをどう両立させるかが、今後の身近な論点になりそうだ。