7月24日、富山大学の研究グループが、地方公務員3403人を対象とした調査結果を発表しました。それによると、仕事以外の時間に平日4時間以上インターネットを利用する人は、2時間未満の人に比べて抑うつ症状を有する傾向が高いことが分かったといいます。日常的にスマホやパソコンでネットを使う私たちにとって、身近で見過ごせないテーマです。
調査の内容
今回の調査は、富山大学の研究グループが地方公務員3403人を対象に実施したものです。仕事外、つまりプライベートの時間におけるインターネット利用時間と、抑うつ症状(気分の落ち込みなどの精神的な不調)との関連を分析しています。
その結果、平日に4時間以上ネットを利用する人は、2時間未満の人と比べて抑うつ症状を有する傾向が高いことが示されました。仕事で使うネットではなく、あくまで仕事外の利用時間に着目している点が特徴です。
なぜこのニュースが注目されるのか
スマートフォンの普及により、多くの人が日常的に長時間インターネットに触れています。動画視聴、SNS、ニュース閲覧など、仕事が終わったあとの時間もネットで過ごす人は少なくありません。
こうした状況の中で、今回のように具体的な人数を対象とした調査で、ネット利用時間と精神的な健康状態との関連が示されたことは、多くの人にとって自分ごととして受け止めやすいテーマだといえます。
結果を読み解く上での注意点
ここで注意したいのは、今回の調査で示されたのは「関連(傾向)」であり、「ネットを長時間使うことが抑うつの原因である」と断定されたわけではないという点です。
一般に、こうした調査では因果関係の方向がどちらであるかを慎重に見極める必要があります。たとえば「ネット利用が長いから抑うつ傾向になる」という見方もあれば、「気分が落ち込んでいるからネット利用が長くなる」という逆の見方も考えられます。今回の発表内容だけでは、どちらであるかを一概に言い切ることはできません。
そのため、読者一人ひとりが数字を過度に不安視するのではなく、あくまで一つの調査結果として冷静に受け止めることが大切だとみられます。
まとめ
- 7月24日、富山大学の研究グループが地方公務員3403人を対象とした調査結果を発表した
- 仕事外に平日4時間以上ネットを利用する人は、2時間未満の人より抑うつ症状を有する傾向が高いとされた
- ただし示されたのは「関連(傾向)」であり、因果関係が断定されたわけではない点に注意が必要
ネットと上手に付き合う方法を考えるきっかけとして、自分の利用時間を振り返ってみるのもよいかもしれません。今後の追加研究や関連調査の動向にも注目していきたいところです。