8月9日、メッセージアプリ「Kik」のユーザー名に含まれるアンダースコア(下線記号)1つを警察が見落としたことで、事件とは無関係の男性が児童への性的犯罪で有罪となり、18カ月にわたって服役していたことが明らかになった。男性は刑期を終えた後も有罪判決を争い続け、控訴審で無罪が確定した。
30秒でわかるポイント
- 警察がKikのユーザー名照合時にアンダースコア1つを見落とし、無関係の男性を誤って特定
- 男性は児童への性的犯罪で有罪となり、18カ月間服役していた
- ノバスコシア州控訴裁判所は男性を「事実として無実」と認定し、有罪判決を取り消した
何が起きたのか
事件の発端は、メッセージアプリ「Kik」上でのユーザー名の照合ミスだった。捜査当局は児童への性的犯罪に関与したとされる人物のユーザー名を特定する過程で、実際のユーザー名に含まれるアンダースコアを見落としていたとみられる。
この結果、本来の容疑者とは異なる男性が誤って特定され、児童への性的犯罪の容疑で有罪判決を受けることになった。男性はこの罪状により、18カ月間の服役を余儀なくされたと伝えられている。
服役後も続いた無罪の訴え
男性は刑期を終えた後も、自身の無実を訴え続けた。控訴の準備を進める過程で、警察の捜査資料からユーザー名の取り違えが発覚したという。
この発見により、事件の構図そのものが見直されることになった。捜査段階での小さな表記の見落としが、無関係の人物を犯罪者に仕立て上げていた実態が明らかになった形だ。
控訴審での判断
ノバスコシア州控訴裁判所は、男性について「事実として無実」と認定した。この認定に基づき、裁判所は男性に対する有罪判決を取り消す判断を下した。
裁判所の判断により、男性は法的に完全に無実であることが確認された。ただし、服役していた18カ月間について、どのような補償や対応が取られるかについては、現時点で伝えられている情報の中には含まれていない。
まとめ
今回のケースは、デジタル上のわずかな表記の違いが、人の人生に重大な影響を及ぼし得ることを示している。ユーザー名の照合という技術的な確認作業の重要性が改めて浮き彫りになったといえる。今後、同様の誤認を防ぐための捜査手法の見直しが進むかどうかが注目される。
出典: Gigazine