8月9日、東洋経済オンラインは京都産業大学教授の藤野敦子氏へのインタビュー記事を公開した。共働き世帯が増える中、日本企業の転勤制度がどう変化すべきかを論じている。
30秒でわかるポイント
- 藤野敦子氏(京都産業大学教授)が著書『転勤の社会学』について東洋経済オンラインの取材に応じた
- テーマは共働き世帯の増加と日本企業の転勤制度の関係性
- ジェンダーや家族のあり方から日本的雇用システムを問い直す内容
『転勤の社会学』とは何か
今回取り上げられた書籍は、京都産業大学教授の藤野敦子氏による『転勤の社会学 ジェンダー・家族から問う日本的雇用システム』。
この本は、日本企業に根付いてきた転勤という慣行を、ジェンダーや家族のあり方という視点から分析したものだとされている。
東洋経済オンラインは、話題になっている書籍の著者にじっくり話を聞く企画の一環として、藤野氏へのインタビューを実施した。
共働き時代における転勤の課題
概要によれば、記事のテーマは「共働き時代の転勤」という難題に日本企業がどう向き合うべきかという点にある。
かつての日本企業では、夫が転勤し妻が家庭を支えるという分業モデルが前提とされてきたことが背景にあるとみられる。
しかし共働き世帯が一般的になった現在、片方の配偶者だけが転勤する仕組みは、家族全体の働き方や生活設計に影響を及ぼす可能性がある。
転勤制度をめぐる複数の視点
転勤制度については、企業側・従業員側それぞれに異なる立場があるとみられる。
- 企業側には、人材育成や組織の活性化を目的として転勤を維持したいという考え方がある
- 従業員側には、共働きやキャリア形成の観点から転勤の負担を見直してほしいという声もあるとみられる
- ジェンダーの観点からは、転勤が特定の性別に偏った負担を強いてきた歴史的経緯が指摘される場合もある
これらの立場は一様ではなく、企業ごと、家庭ごとに事情が異なるため、一律の正解を示すことは難しいテーマだといえる。
日本的雇用システムへの問い直し
藤野氏の著書は、転勤という個別の制度にとどまらず、日本的雇用システム全体への問い直しを試みているとされる。
終身雇用や年功序列といった従来の雇用慣行と、転勤制度は密接に結びついてきた経緯があるとみられる。
共働き世帯の増加という社会変化の中で、これらの制度がどのように見直されていくのか、今後の企業の対応が注目される。
まとめ
8月9日に公開されたこのインタビュー記事は、共働き時代における転勤制度のあり方について、京都産業大学の藤野敦子教授の見解を紹介するものだった。転勤をめぐっては企業側と従業員側で異なる立場があり、ジェンダーや家族のあり方という視点からの問い直しが進んでいるとみられる。今後、共働き世帯の増加を踏まえた雇用システムの変化がどう進むか、企業と社会双方の対応が注目されるテーマといえるだろう。
出典: 東洋経済オンライン