8月31日、書籍『アメリカの中学生が学んでいる 14歳からのアメリカ史』の内容を紹介する記事がダイヤモンド・オンラインに掲載された。「自由の国」として知られるアメリカだが、その建国の原点をたどると自由と奴隷制が同じ場所で育っていったという歴史がある。
30秒でわかるポイント
- 1600年代のヴァージニア植民地が舞台
- 植民地議会による自治の始まりと、奴隷労働の拡大が同時期に進行
- タバコ農園の発展がアメリカの政治・経済・人種問題の原型を形づくった
ヴァージニアという場所の特殊性
紹介されている書籍によると、アメリカ史を語る上で欠かせない場所が1600年代のヴァージニアだ。
この地は「自由の国」アメリカの原点とされる一方で、奴隷制という制度もここから広がっていったと説明されている。
一見すると相反するように見える二つの要素が、同じ土地・同じ時代に同時進行していたという点が、この書籍の紹介記事における大きな論点となっている。
植民地議会による自治の始まり
ヴァージニアでは、この時期に植民地議会による自治が始まったとされる。
これは後のアメリカにおける民主的な政治制度の原型のひとつと位置づけられている。
住民が自分たちの手で議会をつくり、統治に関わっていく仕組みが、この地で芽生えたことが紹介されている。
タバコ農園の拡大と奴隷労働
一方で、同じヴァージニアではタバコ農園の拡大が進んだ。
農園経営の拡大に伴い、労働力として奴隷労働が広がっていったと記事は伝えている。
- 政治面:植民地議会による自治の始まり
- 経済面:タバコ農園による産業の発展
- 人種問題:奴隷労働の拡大
これら3つの要素が、同じ時代・同じ場所から同時に生まれたことが、後のアメリカ社会を形づくる原型になったとされる。
歴史から見えるアメリカの多面性
この書籍はアメリカの中学生向けの歴史教材がベースになっているとみられる。
自由と奴隷制という、現代からすると矛盾するように感じられる要素が同じ土壌から育ったという歴史的事実は、アメリカという国の成り立ちの複雑さを示すものといえる。
政治・経済・人種問題という現代にも続くテーマの原型が、17世紀のヴァージニアにすでに存在していたという視点は、アメリカ史を理解する上で一つの手がかりになりそうだ。
まとめ
1600年代のヴァージニアでは、植民地議会による自治とタバコ農園による奴隷労働の拡大が同時に進んでいたことが、書籍を通じて紹介された。自由と奴隷制という一見相反する要素が同じ場所から生まれたという歴史は、現代のアメリカ社会が抱える政治・経済・人種問題の原点を考えるヒントになるといえるだろう。
出典: ダイヤモンド・オンライン