EVE Onlineのゲームエンジン「Carbon」がオープンソース化、開発元が理由を解説

7月9日、2003年に発売された老舗MMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)「EVE Online」で使われているゲームエンジン「Carbon」がオープンソース化されることが発表されました。開発元のFenris Creationsが、その理由を説明しています。ゲーム開発の裏側を支える技術が公開される動きとして、テクノロジー分野で注目されるニュースです。

そもそも「ゲームエンジン」とは何か

ゲームエンジンとは、ゲームを動かすための基盤となるソフトウェアのことです。キャラクターの動き、画面の描画、物理演算、ネットワーク通信など、ゲーム制作に共通して必要な機能をまとめて提供します。開発者はエンジンを土台にすることで、ゼロからプログラムを組む手間を省き、ゲームの中身づくりに集中できます。

今回話題となっている「Carbon」は、20年以上運営が続く「EVE Online」を支えてきたエンジンです。長期運営タイトルのエンジンが外部に公開されること自体が珍しく、業界内で関心を集めています。

「オープンソース化」の意味

オープンソース化とは、ソフトウェアの設計図にあたる「ソースコード」を一般に公開し、誰でも中身を確認したり、改良したり、自分のプロジェクトに利用したりできるようにすることを指します。

これまで多くのゲームエンジンは、開発企業の内部で秘密裏に管理されるのが一般的でした。そうしたなかで「Carbon」が公開されることは、他の開発者が実際の運用エンジンの構造を学べるという点で意義があるとみられます。開発元のFenris Creationsが公開に踏み切った理由を説明したことも、今回のニュースのポイントです。

なお、開発元が挙げた具体的な理由の詳細については、元記事で解説されているとされています。

テクノロジーの視点で見るポイント

ソフトウェアのオープンソース化には、複数の見方があります。公開する側にとっては、外部の開発者から改良やバグ発見の協力を得られる、技術を広く共有することでエンジンの知名度や信頼性を高められるといった利点が挙げられます。

一方で、長年蓄積してきた技術資産を無償で公開することになるため、そのメリットとデメリットをどう捉えるかは立場によって異なります。今回のように現役で稼働しているゲームのエンジンが公開されるケースは、こうした議論を考えるうえでの一つの事例になりそうです。

まとめ

7月9日、「EVE Online」のゲームエンジン「Carbon」がオープンソース化されることが、開発元のFenris Creationsによって発表されました。20年以上運営される老舗MMORPGの基盤技術が公開される動きであり、ゲーム開発やソフトウェアの共有をめぐるトレンドを知るうえで押さえておきたいニュースです。詳しい公開理由については出典元の記事で確認できます。