7月22日、日本ケンタッキー・フライド・チキンは、KFC全店舗で通常営業を再開したと発表しました。委託先であるニチレイへの不正アクセスの影響で品切れや営業時間の短縮が発生していましたが、食材の納品体制が整ったためです。サイバー攻撃が飲食チェーンの日常営業にどう波及するかを示す事例として注目されます。
何が起きていたのか
今回の発表によると、KFCでは委託先のニチレイが不正アクセスを受けた影響で、食材の供給に支障が出ていました。その結果、一部商品の品切れや営業時間の短縮が各店舗で発生していたとされています。
日本ケンタッキー・フライド・チキンは7月22日、食材の納品体制が整ったことを受けて、全店舗での通常営業を再開したと明らかにしました。不正アクセスの発生から数えて9日でのサービス正常化となります。
なお、不正アクセスの具体的な手口や被害の詳細については、今回の発表内容の範囲では明らかにされていません。
「詫びクーポン」の配布も
日本ケンタッキー・フライド・チキンは、営業への影響で来店客に不便をかけたことを踏まえ、「詫びクーポン」を配布することも合わせて発表しました。
クーポンの配布は、営業時間短縮や品切れによって影響を受けた利用者への対応の一環とみられます。具体的な配布方法や利用条件などの詳細は、今回の情報の範囲では確認されていません。
サプライチェーンとサイバー攻撃
今回のケースで注目されるのは、KFC本体が直接攻撃を受けたのではなく、食材を扱う委託先のニチレイが不正アクセスを受けたことで、飲食チェーンの店舗運営に影響が及んだ点です。
近年、企業活動は複数の取引先や委託先が連携する「サプライチェーン(供給網)」の上で成り立っています。そのため、取引先の一社がサイバー攻撃を受けると、直接の被害がなくても関連する企業や消費者にまで影響が広がることがあります。
今回、KFCが9日で全店舗の通常営業に戻せた背景には、代替となる食材納品体制を整えたことがあったとみられます。委託先で問題が起きた際に、いかに早く供給を立て直せるかが、企業の事業継続にとって重要なテーマとなっていることがうかがえます。
まとめ
- 日本ケンタッキー・フライド・チキンは7月22日、KFC全店舗で通常営業を再開したと発表
- 委託先ニチレイへの不正アクセスの影響で、品切れや営業時間短縮が発生していた
- 食材の納品体制が整い、不正アクセスから9日で正常化。「詫びクーポン」も配布
サイバー攻撃が取引先を経由して消費者の身近なサービスにまで影響しうることを示す事例です。企業のサプライチェーン全体でのセキュリティ対策や、供給網が途切れた際の復旧体制の重要性が、今後もあらためて問われそうです。