イラストなどの創作活動を支援する「pixivFANBOX」が、無断転載されたコンテンツについてGoogleへの削除申請を代行するサービスを始めた。8月25日に伝えられたもので、クリエイターの作品が不正に流出する被害への対応策として注目される。
30秒でわかるポイント
- pixivFANBOXが無断転載サイトへの削除申請代行サービスを開始
- 支援者のセッションID流出により投稿データが一括でスクレイピングされる被害が発生していた
- クリエイターの作品を守る仕組みとして機能する見通し
何が起きたのか
8月25日、ITmedia NEWSが報じたところによると、pixivFANBOXは無断転載されたコンテンツについて、Googleへの削除申請を代行する仕組みを導入した。
FANBOXは、クリエイターがファンから直接支援を受けながら創作活動を続けられるサービス。支援者限定で公開される作品も多く、有料コンテンツとしての性質を持つ。
被害の実態
今回の対応の背景には、深刻なスクレイピング(Webサイトから情報を自動収集する行為)被害があった。
具体的には、FANBOXの支援者が自身のセッションIDを無断転載サイト側に提供してしまうケースが確認されている。セッションIDとは、ログイン状態を維持するための認証情報のこと。
このIDが第三者に渡ることで、本来は支援者だけが閲覧できるはずの投稿データが、無断転載サイト側によって一括で不正取得(スクレイピング)される被害につながっていたという。
削除申請代行の仕組み
こうした被害を受け、pixivFANBOX側がクリエイターに代わってGoogleへの削除申請を行う体制が整えられた。
これにより、無断転載されたコンテンツが検索結果から除外されやすくなり、被害の拡大を抑える効果が期待される。
一方で、そもそも支援者側がセッションIDを外部に渡してしまう行為自体への注意喚起や、認証システムそのものの強化も今後の課題として挙げられる。
今後の課題
今回の措置は事後的な対応にあたるため、根本的な流出防止策とは異なる。
- 支援者側のセキュリティ意識向上
- セッションID管理の仕組み強化
- 無断転載サイトへの法的対応の可能性
といった複数の観点から、今後さらなる対策が検討される可能性がある。
まとめ
pixivFANBOXは、支援者のセッションID流出を発端とするスクレイピング被害を受け、無断転載コンテンツのGoogle削除申請を代行する取り組みを始めた。今回の対応はクリエイターの作品を守る一助となる一方、流出の根本原因への対策も引き続き求められる状況にあるとみられる。
出典: ITmedia NEWS