7月3日、企業の発表情報(プレスリリース)を、Yahoo!ニュース内でニュース記事と同じフォーマットで掲載できる新しい仕組みが伝えられました。料金は3万円で、AIがプレスリリースを「ニュース風の記事」に変換して掲載するという内容です。広告と報道の境界がどう扱われるのか、情報の受け手として知っておきたい話題です。
どんなサービスなのか
伝えられている内容によると、このサービスでは企業が自ら発表したプレスリリースを素材として、AIがニュース記事に近い形式へと整えます。そのうえで、Yahoo!ニュースの枠内に掲載されるという仕組みです。掲載料は3万円とされています。
ポイントは、通常の報道記事と「同じフォーマット」で表示される点です。つまり、見た目の上では一般のニュース記事と近い形で並ぶことになります。これは企業にとって、自社の情報を多くの人に届けやすくなる手段の一つと位置づけられているとみられます。
なぜ注目されるのか
このタイプのサービスが注目される背景には、「PR(広告・宣伝)」と「報道」の見分けにくさというテーマがあります。
一般的に、記者が取材・検証して書く報道記事と、企業が自らの立場で発信するプレスリリースは性質が異なります。前者は複数の視点や事実確認を経ることが多いのに対し、後者は発信元である企業にとって有利な情報が中心になりやすい、という違いがあります。
今回のサービスは、企業発の情報をAIがニュース記事風に整える点が特徴です。読み手にとっては、内容が「取材された報道」なのか「企業の発表そのもの」なのかを意識することが、これまで以上に大切になると考えられます。
考えられる論点
この種の仕組みについては、立場によってさまざまな見方があります。
- 利点を重視する見方: 企業が自社の情報を手軽かつ低コストで広く発信でき、中小企業でも情報発信の機会を得やすくなる、という評価。
- 慎重な見方: PR記事が報道記事と見た目上区別しにくくなることで、読者が情報の出どころを誤解する可能性を懸念する声。
- 表示の明確さを求める見方: 「PR」「広告」であることが分かりやすく示されているかどうかが重要だとする指摘。
なお、掲載時にどのような表記で区別されるかなど、詳細な運用については元の情報の範囲を超えるため、ここでは断定しません。
まとめ
7月3日に伝えられたこの新サービスは、3万円でプレスリリースをAIが「ニュース風記事」に変換し、Yahoo!ニュース内に掲載するという内容です。企業の情報発信を後押しする一方で、報道とPRの見分けやすさという論点も浮かび上がります。ニュースを読む私たちにとっては、「この情報は誰が、どんな目的で発信しているのか」を意識する姿勢が、これまで以上に求められるといえそうです。