日本の銀行はなぜ消えたのか?「冬の時代」の商社が復活した理由とは

2026年8月10日、金融ジャーナリスト・鈴木雅光氏の著書『銀行の本店はなぜ仰々しいのか?』(幻冬舎)を基にした記事がダイヤモンド・オンラインに掲載された。1989年に世界の時価総額ランキング上位を独占した日本の銀行が姿を消し、逆に苦境にあった総合商社が復活した背景には、事業モデルだけでなく人事政策の違いがあったという内容だ。

30秒でわかるポイント

  • 1989年、世界企業の時価総額ランキング上位10社のうち7社が日本企業で、うち5社が銀行だった
  • 当時ランクインした銀行名は、現在は姿を消している
  • 「冬の時代」と呼ばれた総合商社は苦境を乗り越え復活を遂げた

1989年、世界を席巻した日本企業

1989年当時、世界企業の時価総額ランキングの上位10社のうち7社を日本企業が占めていた。

そのうち5社は銀行だったと記事は伝えている。バブル経済期の日本経済の勢いを象徴する数字といえる。

しかし、その顔ぶれとなった銀行名は、現在の企業ランキングにはもう見当たらないという。

消えた銀行、復活した商社

一方で対照的な道をたどったのが総合商社だ。かつて「冬の時代」と呼ばれるほどの苦境にあったが、その後復活を遂げたと記事は指摘している。

同じ日本を代表する業種でありながら、銀行と商社で明暗が分かれた形だ。

記事では、この差を生んだ要因として事業モデルの転換だけでなく、人事政策の違いにも言及している。

何が明暗を分けたのか

具体的な人事政策の中身については、書籍本編での詳細な解説が想定される内容となっている。

今回の記事では、以下の点が対比軸として示されている。

  • 銀行:かつて世界トップクラスの規模を誇ったが、現在は当時の名を残していない
  • 商社:一時は「冬の時代」と評されたが、現在は復活を遂げている

事業構造だけでなく、組織内の人材登用や意思決定の仕組みが企業の存続力に影響した可能性がある、と記事は示唆している。

まとめ

1989年に世界を席巻した日本の銀行と、その後苦境から復活した総合商社。両者の明暗を分けた要因として、事業モデルの転換とともに人事政策の違いが挙げられている。バブル期を知らない世代にとっても、企業の栄枯盛衰を考える上で参考になる視点といえるだろう。

出典: ダイヤモンド・オンライン