「クモは巣の中でじっとしている」というイメージを覆すような研究が発表されました。7月7日、世界各地に生息する258種のクモの移動速度を調べた研究論文が公開されたと、テクノロジー系メディアのGigazineが報じています。生き物の運動能力に関する意外な発見として、通勤・通学中の話のネタにもぴったりの話題です。
どんな研究が発表されたのか
今回報じられたのは、258種に及ぶクモの移動速度を調べた研究です。この論文は、プレプリントサーバー「bioRxiv(バイオアーカイブ)」に掲載された未査読論文だと伝えられています。
「プレプリントサーバー」とは、研究者が正式な査読(他の専門家によるチェック)を受ける前の論文を公開する場のことです。つまり今回の研究は、まだ第三者による検証を経ていない段階の内容である点に注意が必要です。研究成果として広く受け入れられるかどうかは、今後の査読プロセス次第とみられます。
クモは意外と俊敏に動く
多くの人は、クモといえば網状の巣を張り、その場でじっと獲物を待ち構えているイメージを持っているかもしれません。しかしGigazineの報道によれば、クモは意外にも俊敏に動くこともできるとされています。
今回の研究では、そうした多様なクモの移動速度を種ごとに調べた結果、中には「走っている人間を追い越せるスピードで動くクモ」が存在することが判明したと伝えられています。クモの種類によって運動能力に大きな差があることを、258種という幅広いサンプルで比較した点が特徴だといえます。
なお、どの種がどれほどの速度で移動するのか、具体的な数値やクモの名称については、今回の報道では詳細が明らかにされていません。より詳しい内容は、公開された論文や続報を確認する必要があります。
この研究が注目される理由
生き物の運動能力を大規模に比較する研究は、生態や進化を理解するうえで手がかりになります。今回のように多数の種をまとめて調べることで、「なぜある種は速く動けるのか」「その速さが生存にどう役立っているのか」といった疑問を考えるきっかけになるとみられます。
一方で、前述の通りこの論文は未査読の段階にあります。研究結果を鵜呑みにせず、あくまで「そうした報告が公開された」という事実として受け止めることが大切です。
まとめ
7月7日、258種のクモの移動速度を調べた未査読論文がプレプリントサーバー「bioRxiv」に掲載されたとGigazineが報じました。研究では、走る人間を追い越せるほど速く動くクモが存在することが判明したと伝えられています。じっとしているイメージのあるクモが、実は俊敏に動くという意外な発見は、身近な生き物への見方を変えるきっかけになるかもしれません。ただし査読前の段階の研究である点は念頭に置いておきたいところです。